最近の若い子はそもそもWebサイトを作らない
2020/01/13
先日、インターンというか企業実習的なイベントがありまして若い学生さん達の面倒をみたのですが、情報系学部の学生さん達であってもイマドキWebサイトなんて作らないんだなってことをしみじみと実感したというお話。
今の子はブログすらやらない
実習内容として「WordPressを使ってサイト構築をしてみよう」みたいなことをやりました。学生さんにプログラミング能力は期待できないので、ノンプログラミングで一からデザイン込みでサイトを作ってみよう・・・的なカリキュラムでやってみたのでした。
学生さん達にスキル確認ついでにWebサイトを作ってみたことがあるかを確認すると、全員が「ない」とのこと。
小学生の時にhtmlを触ってみたことがある、htmlを学校の授業では習ったことがある・・・という子ばかり。
情報系学部の学生さんで、「Webに興味がある」ということで来た子たちですら「Webサイトは作ったことがない」というのに軽く目眩がしました。ブログすらやったことがないんです。
今の子達はWebサービスは利用するものであったり、仲間と「つながる」ものであって、twitterやLINEで全て事足りるものであるらしい。考えてみれば今はジオシティーズもないし、黒歴史テキストサイトなんて作る機会もないわけです。
※調べたらジオシティーズまだありました(笑)・・・と喜んでいたけど遂にジオシティーズも終了になりました。
WordPressというものがあるってこと自体、今回の実習で初めて知りましたみたいな子もいて「まぁ、生活に接点がなけれぱそういうものなのかなぁ…」と妙に納得してしまいました。
ブログを運営することすら、twitterなんかに比べるとだいぶハードルが高いものなんでしょう。
140文字以上の文章書くって結構頭使うことなのかもしれません。pixivに絵を投稿したり、youtubeに動画を投稿したりなんてのはかなり能動的な行為にあたるのだろうし。
そう考えると、つぶやきを垂れ流すだけのtwitterって本当に日本人の気質に合っているのかもしれない。
RSSを知らない
学生さんたちにWordPressサイトを構築させている時に「これ何ですか?」と質問されたのでびっくりしたのがRSSでした。
RSSを指して「これは何ですか?」と聞かれて最初何がわからないのかがわからず「え?どういうこと?」としばらく質問のキャッチボールを繰り返したのですが、RSSそのものが何なのかわからないらしい。
たぶん、普段はスマホでネットを見ているし、PCを開いていても興味のある部分しか目に入らないから今までネットをしていてもRSSが「なんとなくどんなものなのか」をイメージすることもなかったのでしょう。RSSリーダー使うのは当たり前なんてのは10年くらい前の感覚なのかもしれない。Sleipnirがまだ現役でした、あの頃は。
閑話休題。
実際に学生さんに教えるとなると「まずレンタルサーバーとは・・・」みたいなところから話を始めなくてはいけなくて色々面倒ではあったのですが、教えてみると割と面白がってサイトを作ってくれていました。
思うに、Webサイトを作るという機会がもう今の子たちの生活の中にはないんだと思います。欲しいものはもうだいたいネットに既にあるんですね。
考えてみれば眞鍋かをりがブログの女王なんて言われたのすら10年くらい前ですもんね。そりゃブログなんかやらないわけです。
だからこれからWebを教えるのはきっと大変になるんじゃないかな、と学生さんたちに教えていてふと思ったのでした。