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ニコニコ動画の没落についての雑感

ニコニコ動画を運営するドワンゴの業績急落が止まらず、川上量生氏の代表取締役退任という面白い展開になっております。

カドカワが大幅下方修正と、川上量生氏の代表取締役退任などを発表
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20190213-00114719/

数年前にカドカワと組んだ時に「ああカドカワは全く読めてないなぁ」と苦笑いしたのですが、やはりこうなりました。

これまでの川上氏の言動を見てきた時に、どう考えても積極的な評価を持ちにくい人物だったのでこうなるのはある意味必然でした。

川上氏の能力に決定的に疑問を持ったのは押井守監督や鈴木敏夫氏と共演したニコ生の番組での立ち居振る舞いだったのですが、それは後述するとしてこうなるのは必然だよなというドワンゴの歪な紆余曲折を振り返ってみましょう。

既存のエンジニアより新卒採用エンジニアの方が給料が高い

川上量生氏と伊藤直也氏から批判された元ドワンゴ社員が反論、その後の周囲の反応まとめ
https://togetter.com/li/869196

当時、エンジニアの間でこれはかなり話題になりました。

ドワンゴ内の社内制度やシステムの杜撰さが明るみになった事件でした。

新卒採用のエンジニアの給料が既存の先輩社員より高くなるなんてまともな運営がされている会社ではありえませんが、上の立場にいる人間である川上氏が完全に他人事で評論家みたない言動で流しているのが異様です。

ちょっとこのエピソードを見ただけでお近づきになりたくないと本能が訴えかけてきます。

宮崎駿に怒鳴られる

お次はネット上では一番ネタにされている有名な事件。

宮崎駿に怒られたドワンゴ川上量生、痛覚のあるゾンビになって反省文を公開

http://netgeek.biz/archives/87441

気持ち悪い動きをする3DCGを手書きアニメの省力化に使おう、みたいなプレゼンをして宮崎駿に罵倒される光景がネタにされ盛り上がりました。

見せた内容そのものよりも、川上氏の喋り方や振る舞い方などもカチンとこさせたのではないかとも思われますが、宮崎駿という人のキャラクターを理解していれば、こんなプレゼンのやり方をしようとは普通は思いません。

本当に人を説得しようとしているのかだいぶ疑問がある立ち居振る舞いですが、この杜撰な無神経さはある意味昔から変わっておりません。

もう一人のアニメ界の巨匠に対してもアレな対応をこれより数年前に行っておりました。

世界の半分を怒らせる生放送 押井守×鈴木敏夫×川上量生

https://live.nicovideo.jp/gate/lv106893480

2012年だからもうこの対談7年も前のものなんですね。

さて、この対談放送で川上氏の言動に「この人大丈夫か?」と物凄く不安になりました。

端的に言えば鈴木敏夫氏と押井守監督さえいればこの対談成立する内容なのです。

川上氏は全くいる必要がありませんでした。

小難しい本を読むのが好きそうな大学生がトンチンカンなあまり頭の良くなさそうな話題で横槍を入れているような浮いた状態で、なんか変な奴がいるけどこれは誰だ?え?ニコニコ動画のトップ?と怪訝な顔に当時なったのを覚えています。

そして、経営者としてこれはマズかろうという瞬間がこの放送中に起きます。

放送中に1、2分くらいだったか鈴木敏夫氏が席を外す瞬間がありました。

その間どうしたかというと川上氏と押井監督、一切言葉を交わしません。

押井監督は同業者には愛嬌いっぱいで人たらしな人ですが、権力者だの経営者だのに媚びを売るようなタイプでは全くありませんからまあ仕方がない。

「そもそもこの川上って誰なんだろう」くらいな感じだったのでしょうし関心もなさそうでした。

しかし、川上氏は自分の運営するニコニコ動画のコンテンツであるニコ生で、お客さんも視聴している中で出演者として出てきているわけです。

些細な世間話でも良いから場を繋がなきゃいけない立場のハズです。

営業的な世間話が得意ではない人間でも何かしら場を繋ぐために話をしなきゃいけないな、と必死になるところを川上氏は何もしないでボケーっと押井監督と並んで黙って座っていました。

あ、この人ダメな人だ、と当時思いました。

エンジニアや職人系の人ならこんな風に変な沈黙が出来ても仕方がないけれど、有能な経営者がこんな空気を作るわけがない。

全く機転を利かせる素振りすら見せない。

超会議とか訳のわからないことを熱心にやってるけど、これはダメになるんだろうなぁ、と思っていたらやっぱりニコ動の改善はほったらかしになり今回の代表取締役退任という無能宣告に等しい醜態を晒すに至ったのでした。

有識者会議でトンチンカンぶりを発揮し失笑を買う

政界の有識者会議にも熱心に絡んでいってトンチンカンなミスリードで事態を混乱させている政商ぶりを山本一郎氏にイジられて訴訟問題に発展しておりますが、どうなるんでしょう。

川上量生さん(カドカワ代表取締役)から「抗議」という名のラブレターが届く RT @nkawa2525
https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/13205827.html

つい先日のダウンロード違法化問題も下火をつけたのは川上氏なわけで、本当にろくでもないことしかしないのになんでニコニコ動画のトップにいたのだろうと思うわけですが、ひろゆき氏が作ったスキーマを発展させることなくこの人の手腕によってボロボロにしてしまったわけですから、まあ落ち着くところに落ち着いたのでしょう。

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