単価の安い派遣エンジニアの技能の低さ
昨年、他部署の尻ぬぐいで業務を引き継ぐ際にそこで働いていた派遣エンジニア2名も引き継ぐことになりました。
それなりに技術力はあるものの性格に著しく難のあるオジサンと技術力も向上心もあまりないけどコミュニケーションはなんとかとれる中年エンジニアです。
その時のお話。
中身を把握しているのが派遣社員だけ
いかんせんそこで作成され稼働している仕組みをこちらは全く把握していないわけだから、その人員にしばらくは頼るしかありません。
ただ、そもそもその仕組み自体が不安定かつ、その仕組みでなければならない必然性が薄いという根本問題がありました。
なので、その費用対効果の薄い&必然性の低い仕組みを私の方で潰すジャッジをし、安定性のある仕組みに作り変える作業をしながら派遣エンジニアを管理もする・・・という面倒な業務内容です。
まず、技術力はあるけど性格に著しく難があるオジサン。
こちらは以前別記事で書きましたのでそちらが詳しいです。
仕様の凄く細かいところを自分のこだわりに基づいて延々と持論をふっかけてくる。
そんな深い意味も後々に影響する内容でもないから、そのまま作ってくれと説明しても「そんなはずはない!」と演説を始める。
最初の顔合わせの時点で不穏な感じがあり、単価も高めなのだけれどもそもそもこのオジサンの採用された経緯がややこしい。
もう一人の技術力も低いし向上心も低い中年エンジニアが病気で長期入院などもあったためにリスク回避のために代替要員にすることを視野に入れて採用されていたのです。
が、少し働いただけでも難アリなのがひしひしと感じられる。
費用対効果の観点から、上長からは次の契約期間で契約終了前提で仕事を進めるよう指示を受けていました。
が、前記事で描いたようにトラブルばかり起こして自分の仕事が全く進まない状態になったので、どうでもいい作業を任せて大勢に影響が起こらないようにしてフェードアウトしてもらいました。
特徴を列記してみるとただの駄目人間
さて、問題はもう一人の「技術力も向上心もあまりないけどコミュニケーションはなんとかとれる中年エンジニア」氏です。
単価がエンジニアとは思えない事務職並の金額なのが採用された理由であるらしい。
なんでそんなヤバそうな人を採用してチームを組んでしまうのか。
話をする限り、コミュニケーションは取れる。
ちょっと空気感が変なところはあるけど、話の内容はそこまでエンジニアとして違和感は感じない。
曲がりなりにも2年以上はその仕組みを運用保守している。
どうも関係者は違和感を感じてはいるようだけども、一応業務は回っているからまあそこは任せて私は仕組みの作り変えを進めていました。
一応動いているものですから、トラブルは起きてもなんとかならないわけではないし。
DB周りの更新という肝の部分を私の方で作り変える。こちらは淡々と作業が進みます。
ただ、中年エンジニア氏、新規で作り出した部分が軒並みなんかおかしい。
前任者から説明された仕様もよく理解していないのが話を進めていくとわかってくる。
あまり技術力が高くない・・・というのは説明は受けていたので難易度の高いものはそもそも期待していなかったのだけれども、最終的な結論としてはこちらが想定していた以上に技術力が低かった。
- ぐぐって調べるということをしない
- 頻繁な居眠り
- 度重なる長時間の離席
- 技術力以前の最低限の事務処理能力がない
※AとBを同じ出力内容にしなければならないのに、比較で目立つ複数の漏れを認識できない
- 基本的に自分としかメッセージのやりとりをしていないのに、2日程度前の指示内容を高確率で忘れる。つまり2日前を見返さない。
- タスクリストとして書いてもちゃとん見ない
- 簡単な英単語も怪しいため、開発ツールの機能を機能として認識できず「このツールだとできない」と言う
- 「できました」→できてない
- コマンドプロンプトが使えない
- メッセージのやり取りで私の名前を頻繁に間違える
※面倒くさいから私も一々訂正もしない
- ミスを繰り返しているのにやたらポジティブ
- 一秒たりとも残業はしない
※それ自体はいいのだけども、遅刻を頻繁にやらかす身分でこの態度はある意味清々しい
- というか夕方の作業報告が終わると、業務時間内でもそこからもう仕事をしなくなる
一部を列記しても、なかなか酷いものがあります。
「コマンドプロンプトが使えない」のは契約終了終盤で判明したのが痛かった。
cdコマンドのデイレクトリ移動を理解しておらずに、「このコマンド試してみてください」→「できませんでした」
「そんなはずないやろ、ポチポチ、できるやんけ・・・待て、もしかしてcd階層移動やったことないってことか」で気付く。
年齢も中年なので、まさかコマンドプロンプトが使えないでその年までエンジニアとしてやっていけるハズがないと思い込んでいたのでした。
想像以上に能力が低いことにもっと早い段階で気付ていれば、もっと対応の選択肢があったのですが作ったものの中身を細かく精査してやっと気付いた。
ローコード開発だったので、気付けなかったのは私の落ち度。
明確にコードが必要な内容なら流石にもっと早く気付けた・・・と思う。
彼の未来はたぶん暗い
中年エンジニア氏が病気で入院していた経緯もあったので、こちらとしては相当配慮して管理していたのですが当人はまるでその配慮にありがたみを感じている気配はなく、次の職場はウチでの経験が評価されて単価が上がったと喜んでおりました。
ただ、おそらくその中年エンジニア氏の内実がバレるのに2カ月はかからないのでおそらく、すぐに契約は切られるでしょう。
一からものを作らせるにはあまりに理解力と注意力が足りないため、そのまま開発させてしまうと問題のある地雷庫ができあがってしまうのです。
私も途中参加の特殊な状況でなければ、即座に契約を切るレベルだったと気付くのが遅れて後悔しています。
単価がエンジニアとは思えない事務職並の金額、というのは相応の理由があるわけだと、いい勉強になりました。
ただ、2名とも共通しているのは平然と後でバレる嘘をつくことです。
まともな派遣エンジニアは囲われていて、そういう問題のあるエンジニアがこういうスポット的な派遣先に送り込まれてくるということなのでしょう。
行動原理が社員と全く違う人間を管理する難しさを感じたわけですが、そもそもこんな業務無計画に始めるなよという他部署への憤りの方が大きいかな。