EC-CUBE3.0系のテスト環境から本環境への移行のやり方
嫌々ながらやらざるを得なかったEC-CUBE3.0系の本環境移行の手順のまとめ。
なぜかこの辺の情報がネットに今のところほとんどないあたり、EC-CUBE3.0系の普及は芳しくないんではないか…等の邪推はほどほどに説明していきます。
※公式サイトで100万ダウンロード突破と宣伝してるんですが、3.0系のプラグインのダウンロード数とか見てるとあれ旧バージョンの数字も含めてってことのようなので、互換性がないのにその宣伝の仕方ってどうなんだろうと呪詛の言葉も吐きたくな・・・あ、何するコラやめろ、ぐえっ。
移行環境の説明
さて、サーバー環境はエックスサーバーでした。
既に旧バージョンのEC-CUBEが稼働しているドメインがあって、そのサイトをEC-CUBE3.0にしたいというご要望。
X10プランで運用しているので、テストサイト用のドメインを切ってそこにEC-CUBE3.0をインストールして開発していたものを本環境に移すというのが今回の手順。
やるべきことは以下の通りです。
- 本環境用に設定ファイルの変更
- 本環境に開発したファィルのアップロード
- DBの新規追加、データのインポート(※必要な場合)
- PHPのバージョン切り替え(※必要な場合)
今回の場合、同じサーバー上でテストサイトを作っていたのでDBはそのまま使用しました。
ですので「DBの新規追加、データのインポート」の作業はしていませんが、WordPressのようにDB内のアドレス置換が必要なかったので、たぶん普通にインポートすれば大丈夫でしょう(投げやり)
変更が必要な箇所
まず変更が必要なファイルですが、\app\config\eccube内の設定ファイルです。
環境によりますが、変更が必ず必要なのはpath.ymlです。環境パスをテスト環境のものから本環境に変更してください。
WordPressでいうところのwp-config.phpにあたるものです。
host、dbname、user、passwordなどを適切な値に変えてください。
私は今回の場合テストサイトで作ったDBをそのまま使うことにしたので、このファイルは未変更でした。
mail.ymlは今回作ったサイトでは使用しなかったのでこれも未変更。
設定ファイルの変更は以上で終了です。
- 本環境に開発したファィルのアップロード
- DBの新規追加、データのインポート(※必要な場合)
ファイルのアップロードはエックスサーバーならドメインのpublic_htmlフォルダ直下にアップロードします。
DBの追加やインポートが必要な場合は、適宜行って下さい。WordPressなどとこの辺の手順は同じです。
PHPのバージョン切り替え
ここまでの作業が終わった後に、アップしたドメイン先にアクセスすると真っ白なページが表示されました。
しばし原因を考えてみつつ、サーバーパネルを確認したところPHPのバージョンが5.1.6でした。
システム要件では、PHP5.3.9 ~ 7.0.xとなっているので、これをエックスサーバー推奨の5.6.22に切り替えます。
切り替え後にもう一度サイトにアクセスしてみると、無事EC-CUBE3.0で作成したネットショップが表示されました。
めでたしめでたし。