RPA失敗の惨状の後片付け体験談
前任者の急な退職に伴う引き継ぎや派遣社員の管理等で、てんてこ舞いだったのが2年前。
費用対効果が無茶苦茶なRPAが大量に作られて、毎日のように何かしらエラーが発生しRPAなのに派遣社員のエンジニアが張り付いて監視しているという地獄のような有様でした。
それを一個一個片付けていった体験談になります。
数年前に遡る
転職して初めて情報システム部門で働き始めた頃。
最初は簡単なシステム管理やアカウント管理の作業をしていた頃。
上司に時間的に余裕がある時に当時流行だったRPAの勉強しといて、と言われ業務の隙間時間にアカウント管理業務をRPA化して楽をしておりました。
そしたらその流れで他部署の業務のRPA化を打診されて、モックを作成。
当時使用していたのは国産RPAもどきのソフト。
機能は本格RPAより色々劣る中でのモックでした。
そしたら営業部隊でUiPathを導入するから、そちらでRPA作成を頼むとのこと。
仕事が減るならまあいいや、と思いモックの仕様を説明。
でも、しっかり運用方針や業務体制を固めないとRPAってすぐ破綻するから闇雲にRPA化しちゃ駄目ですよね・・・と釘だけは営業部隊に刺しておいた。
嫌な予感
それからしばらくして、販売管理ソフトの入力業務をRPA化している最中に動作テストで本番環境に間違ったデータを大量に登録してしまったらしい、と言う噂話が流れ混んでくる。
当時は自分は無関係だったから「何バカなことやってるんだろ」としか思っていなかった。
入力業務担当者がデータ管理者に謝りにきて大規模な手入力のし直し業務が発生しておりました。
上司に「営業部隊のRPA作成部隊って大丈夫なんすかね?」と尋ねると「どうなんだろうね(苦笑)」との返答。
この時はまだやっぱり人ごとだった。
急な呼び出し
呑気に平和に過ごしていたら、急に東京に引き継ぎに行ってほしいと呼び出される。
営業部隊のRPA作成担当者が辞めて誰も引き継げないんだって。ばっかじゃねえの。
2年格闘した経験を経て、結論として言えばこの営業部隊でRPA作り散らかした奴(以後、馬鹿タレと呼ぶ)ですが、日曜大工感覚で完成度6割のプログラムやスクリプトを大量に作り散らかすクズだったのです。
業務として安定した仕組みを作る能力は全くないのだけど、この馬鹿タレ変に小器用だから中途半端に動くものは作れる。
営業内では、それの中身を精査できる人間がいないものだから野放しになって完成度の低いプログラムがあちこちで動いている有様。
大量にストアドが作成されてRPAでマクロ実行されて動いているが、SQLに間違いがある確率8割。
重複データが数100万件発生してたり、無駄なデータの重複上書きをDBに繰り返して容量オーバーになったと退職一年後に騒動になったりとか言うなれば無能な働き者エンジニア編なのでした。
この馬鹿タレ、全くプログラム経験のない派遣事務の女性にRPAを作らせたりしてました。
当然、専門外の仕事を無理やりやらされたこの女性は退職。
それを自分で修正入れたんですけど、何が何だかわからなくなっちゃってスパゲッティコード状態なんですよね、と馬鹿タレは笑いながら言っておりました。
それに懲りたのか今度は派遣エンジニアを雇い入れて、次から次へとRPAを作るんだけども監督している馬鹿タレがしっかりチェックしていないもんだから毎日のようにエラー発生してRPAが動くのを派遣エンジニアが実行時間に合わせて監視しているとかもう意味不明な状態になっておりました。
で、それに対する原因解決も場当たり的な対応で全然根本解決になってないままという。
今思えば、この馬鹿タレ業務として動くシステムではなく日曜大工感覚でおもちゃを作り散らかしてにっちもさっちも行かなくなったから逃げ出したと言うことなのだと思います。
中途半端にしか作る能力がないのに安請け合いして現場をかき乱して逃げるように辞めていくって引き継ぐ側としては迷惑極まりない存在なんですけどね。
撤退戦の始まりだ
さて、嫌々引き継いだのが私。
まずUiPathのライセンス料が年間300万以上。
動かしているロボットで費用対効果が見合っているかというと完全に否。
UiPathからライセンス料金の低いPowerAutomateDesktopに載せ替える基本方針策定。
保守コストが見合わないロボは廃止。
一年目でライセンスを大幅に減らしたもののUiPathのライセンス料が大幅値上げで年間200万以上になりあまりコストを下げられなかったけど、今年UiPathロボを完全に駆逐できるのでライセンス料金は10万以下に削減。
300万削ったぞ!
最初はそんなに価格差があるRPAで代替できるのか不安でしたが、全然大丈夫だったわ。
むしろUiPathで作られたRPAが軒並み低品質で、自分が改修したり全部作り直したPowerAutomateDesktopの方が遥かに安定するようになりました。
いや、本当。
下手くそが高額RPA使って安定しない状況作り出すとか会社の金で遊んでただけじゃねえかという・・・。
私はプログラマとしては中の下レベルですから、どんだけ馬鹿タレどもが酷かったかという話になります。
そして贅沢にもショボいロボット業務に派遣エンジニアを2人も投入してリアルタイム監視というわけのわからないことをしていたのも無駄の極みだったので1人ずつ退場いただきました。
これは過去記事参照。
2人ともベクトルは違うけども問題児だったため、本来なら申し訳ないなと思ったりするんですが、そういう感情も湧かなかったんです。
本当にどちらもトラブルメーカーで管理が物凄く大変だったのだもの。
教訓
RPAは業務効率化になるの?
まともなプログラマが用件定義をきちんとしてまともなプログラマが作れば安定して動くよ。
ただ費用対効果があるかというと微妙なところがあるかな。
監視は頻度こそ減れどもずっと必要だし、ブラウザのアップデートとかで急に動かなくなることもそれなりの頻度で起きるからね。
下手くそが作ると、それの保守に大量の工数を持っていかれて本末転倒なことになります。
この2年ほど悪戦苦闘した私みたいにね!
ようやく撤退戦を幕引きして、ノンプログラマーにもマニュアル指示で監視作業ができる状況までに落ち着かせることができました。
本当に長かった。