コラム 社内SE

派遣エンジニアのトラブルメーカー

社内SEの業務で、ここしばらく本当にキツイ作業をしていたのでその際の苦労話。

派遣のエンジニアに作業指示をしなくてはいけなかった際のトラブル話というか愚痴になります。

作りっぱなしの放り投げ退職の引継ぎ

会社でのほほんと仕事をしていたら、急遽退職者が出るから引継ぎをするので東京に行ってくれと言われる。

「えぇ・・・」と凄い嫌な気持ちで東京に出張。

保守できなくなるから無茶な仕組みは作るなと3年くらい前に釘を刺した業務で、バカみたいに作り散らかして辞めますって話でした。

バカタレ。

東京で誰も引き継げないからと私にお鉢が回ってきた。くそっくそっ。

やめなさいと止めた張本人に頼むってどういう神経してんだっ。

退職者の指揮下で2人の派遣エンジニアが働いていました。

上長二人と私で顔合わせに東京に行きますと・・・二人の内一人の派遣エンジニアがとんでもなくその・・・トラブルメーカーでした。

初老なのかもう定年間近ぐらいの偏屈そうなおじさんで、「うへぇ、年齢だいぶ上の人に指示出さないといけないのか」と気が重い感じでいると、まあ初対面からいきなり攻撃的な言動がポンポン出てくる。

意図としては顔合わせと引継ぎ業務の説明なんですが、初っ端から上から目線のコンサル感覚で社内体制批判をガンガンしてくる。

「えっ?何なんですのこの人…」と面食らって上長の顔を伺う。

上長が下手に出て様子を伺っている感じらしいことは理解する。

上長達と別れ、私のみ残り2日ほど缶詰になって引継ぎをするわけですがこの偏屈トラブルメーカーおじさんとにかく社内体制批判や演説をガンガンしてきて、声がデカくて話が長い。

どうすんのやろ、コレと思いながら本社に戻る。

即、契約更新しないことを決定

とりあえず状況を上長達に説明。

偏屈トラブルメーカーおじさんの扱いにくさを伝えると、退職予定者に私が2日で抱いた印象の裏付けのためヒアリング。

概ね、私の抱いた印象通りの問題言動児のようでした。

業務自体が全く費用対効果が取れておらず、単価が高いエンジニアであることもあり、その時点で偏屈トラブルメーカーおじさんは契約期間満了後の更新なしを決定します。

そもそも3カ月しかまだ働いておらず、退職予定者はすごくこの偏屈トラブルメーカーおじさんを評価するのですが技術的に良くても対人コミュニケーションに著しく難がありとてもじゃないが制御できない。

1カ月ほどは退職予定者と派遣エンジニア2人を交えてリモートで業務の引継ぎを行う・・・んですが、偏屈トラブルメーカーおじさん本当に社内体制批判を個室でもないのにガンガンする。名指し批判も平然と行う。

東京で作業のため長期出張

退職予定者が退職したので、法律上指揮を行う人間が東京にいないとマズイというわけで東京に長期出張。

なんで私がこんな目に・・・と思いながらやりたくもない業務への指示を出すわけですが偏屈トラブルメーカーおじさんが東京の社内でも完全に腫物扱いになっていることを周囲の空気で察する。

・感情のコントロールができない

・気に食わないことがあると露骨に態度に出て声を荒げる

・他人の批判はガンガン指摘してくるが、自分のミスは誤魔化す。作業進捗を細かく説明したがらない

・とにかく社内体制批判と業務分析ができてない演説を長々とした後に「抜本的に作り直すべきだ」がお決まり

・働いていないのに多めにタイムカードで残業申請してくる、小物感溢れるせこいやり口

・思い込みが極端に激しく、その思い込みを前提にあちこち攻撃してくるがそれが見当違いなこと多々あり。

上記のような感じで、社会人として・・・というより人としてダメな言動が多すぎてもう正直顔も合わせたくない種類の人種なのでした。

当然契約更新しないわけですが、派遣会社の方から契約を更新しない旨を告げられると涙目になっている様子で驚く。

ウチで働きたくなくて攻撃的な言動を取っていたわけではなく、自分の言動が周囲にどう受け止められるか全く理解していない人なのだということに衝撃を受けました。

派遣会社申し合わせ

契約更新をしない旨を伝えられてからは勤務態度もさらに悪化したので、仕方なく派遣会社に申し合わせを行うことに。

今までの問題行動をしっかり派遣会社の記録に残してもらうことを約束してもらい、いったんその場を収めます。

ただ、私の経緯説明で派遣会社の担当者の顔色がみるみる変わって「お話を聞く限り・・・派遣会社としては契約したくない人ですね」と厳しい表情に。

偏屈トラブルメーカーおじさん派遣会社色々乗り換えてきてるから記録が残ってないんじゃないかと推測。

あの言動で、今まで派遣先でトラブルなしとはどうしても思えない・・・。

他に接した社員の話を色々総合すると金銭トラブルか何かを抱えているんじゃないかという疑いもあり、それでも契約残期間接さないといけないかと憂鬱。

一時期、ストレスによる胃痛で胃薬飲んで対応してました。

最後の最後まで面倒を起こしてくれましたが、ようやく契約満了でおさらばとなりました。

当初は気難しいけど技術に誠実なエンジニアなのかな・・・と思っていたのでしたが、その後のトラブルの数々からただの「偏屈トラブルメーカーおじさん」でしかないことがわかりまともに言葉が通じない生き物だと思って接し、重要な仕事は一切振らない対応をしていました。

変わり者のエンジニアはよくいるけれども、ここまで強烈なのは私は初めてで・・・いやあ、本当に疲れた。

と同時に高齢になっても面接を受けなきゃいけないような仕事のやり方していてはいけないな、ああなってしまうのは嫌だなと強く思ったのでした。

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