転職エージェントとのやりとりで思ったこと
2020/09/11
運良く転職がうまくいったので、転職活動で思ったことを色々書いておこうと思います。
転職エージェントへの登録は必須
転職しようと思ったら転職エージェントへの登録は必須だなとしみじみと思いました。
しっかりしたコストをかけて採用活動をしている会社はほぼ確実に転職エージェントに登録しています。
そして実際に転職活動してみるとそうした求人が非公開求人である確率も高いのが身に染みてわかりました。担当アドバイザーに面談を申し込まないとその求人情報にアクセスできない仕組みなわけです。
ハローワークでしか応募していない会社なんて採用されても待遇が良くなることはありません。人にお金をかけようという意識が皆無なのだから(経験者談)
ハローワーク経由での応募は玉の少ない玉石混交状態で選別にも時間がかかります。時間がかかるということはそこに人件費がかかるわけです。ならば転職エージェント側でしっかり選別された応募者を書類選考した方が企業側にとっては効率的です。履歴書や職務経歴書もしっかり指導チェックが入った状態で企業側に届くわけですから。
ある種、採用活動の手間のかかる部分をアウトソーシングしているようなものなのです。
そりゃあ、この業界が大きくなるのも必然です。
転職希望者にとっての転職エージェント利用のメリット
まず、自分のキャリアと応募企業側の募集人材のマッチングを第三者がしっかりやってくれることです。
大量にある紹介求人を全てチェックするのは就業している場合は時間的限界もあるのでそもそも難しいです。エージェント側で絞りこんでくれるのはとても助かります。
無差別的に送られる紹介求人や全然関係ない地域の求人情報が送られてくることもありますが、専任アドバイザーからは極端にこちらの意向から離れた求人情報は送られてきません。ここのセレクトの幅が自分の意向に合わないから転職エージェントは使えないなんて言う人もいますが、絞り込み自体はやってくれているのだから自分の利用できるところだけ利用すればいいのです。あとそもそも面談で自分の意向がしっかり伝わっていない可能性もあるので、そこは再度意思疎通をエージェントと行えばいい話でもあります。
募集したのにエージェント側で見送りになるケースもありますが、エージェント側でこれは駄目だなと判断した場合は実際に企業に直接応募したとしても受かる確率はかなり低いわけなので目くじらを立てることではありません。
証明写真代や履歴書の郵送料が浮いたくらいに思えばいい話です。逆にマッチングで可能性有とエージェント側で判断してもらえれば、熱心にエージェントが企業側に売り込んでくれます。
転職サイトでエージェント経由なしで企業と直接交渉した場合はこうはいきません。
第三者に自分の状況を話すことの重要性
これは目に見えてわかりやすいメリットではないのですが、個人的にはとても大事だと思っています。
エージェントに面談で転職したいと思っている自分の状況を話すというのはある種の自分の状況の棚卸し作業なのです。これを一人でやると履歴書や職務経歴書を書いている中でやることになります。
エージェントに面談を申し込む時も当然これはやるわけですが、内容が独り善がりだったり偏った考えである場合はエージェント側のリアクションで軌道修正できるのです。履歴書や職務経歴書の書き方もここでチェックしてもらえるので、書類選考通過率が向上します。面談でチェックしてもらうことによって、一人で応募していた場合は書類選考で落ちてしまっていた企業も面接まで進むことができる可能性が出てくるわけです。
たまたま一人で書類作成をして運良く書類選考を通過しても、面接で初めて他人に「転職したい自分の状況を話す」場面に遭遇することを考えください。
よほどコミュニケーション能力に自信がある人じゃない限り、ミスや言わない方がいいことを喋ってしまう可能性が高いことは想像ができるはずです。
そうしたリスクを回避できる可能性が高くできるんですから利用しない手はありません。
面接対策のコンテンツ
私の場合、とても参考になったなと思ったのがdodaの面接対策コンテンツ。
会員登録して書類選考が通って面接前になると見るように勧められるコンテンツなのですが、とても参考になりました。
少し極端な例ではあるものの、転職希望者が面接でやってしまいがちな駄目な受け答えのやり方の例の紹介や、自分なりの志望動機や面接で聞かれやすい内容への事前準備のやり方などがコンパクトにまとまっているのです。
それに取り組むだけで私の場合はまる二日かかってしまったのですが、やった場合とやらない場合での面接の受け答えの質の差が極端に出るのは明白でした。
実際、内定が出た会社はこの作業を経た面接一回で決まったので効果はあったのかなと思います。
選考結果がスピーディに出る
面接が終わると普通は数日から一週間くらい待たされることもザラですが、転職エージェントが迅速に企業側に連絡して早めに結果を出すように促してくれます。
私の場合は午前中に面接を受けて、その日の午後には一次面接合格の連絡がきました。
逆に「来週の月曜日までに何の連絡もなかった場合は不合格だと思ってください」みたいな通知のやり方をする企業もありますが、未だにこのやり方をする会社はろくでもない会社だと個人的には思っています。
なんらかの形で潜在的顧客になる可能性があるのにわざわざ印象の良くない通知のやり方をする理由が私には未だにわかりません。
転職エージェント以外にもハローワークなどからも募集をかけているような会社だと、こういう対応をする会社が多いように感じます。
正直、しっかりした会社はこういう対応を取るケースは少ないので「あ、これは将来性に見込みがない会社だな」と思って落ちたとしても駄目な会社を回避できたと思うくらいで良いのではないかと思います。
給与条件の交渉をしてくれる
私はこれが一番苦手です。
今回転職するにあたって辞めた会社では面接で給与待遇について聞かれましたが、はっきりした金額を言えませんでした。
まあ言ったところで良い条件が出てくるわけではないブラック会社だったと今ではわかるわけですが、お金の交渉は自分でやるのは気が引けます。
選考が佳境に入るとエージェント側から望む条件を聞いてくれるのでそれに答えます。
私の場合贅沢な要求は全く言わなかったわけですが、エージェント側が交渉してくれてそう悪くない条件で内定通知をもらうことができました。
結論、やっぱり利用したほうがいいよ
今は将来性の全くなかったナチュラルにブラックな思考回路の零細システム開発会社を脱出できて、大きな会社で精神的、経済的にも余裕が持てる状況で仕事をすることができています。
初めて経験する業務も多く、そこの勉強は大変だったりはしますが辞めた会社に比べれば圧倒的に良い環境なのであまり苦にはなりません。
周囲でなされる会話がパチンコやデリヘルの話ばかりだった環境にも辟易していたので、そこから脱出できたのが素直に嬉しい。
転職自体はめぐり合わせや運の要素も大きいので一概には言えませんが、現在取り巻かれている環境に精神的に疲弊してしまい未来が見えない状況にある場合は転職エージェントに登録して自分の市場価値はどうなのかを確認してみるのも悪くないのではないかと思います。
こちら側からお金を払うことはないわけですし。
転職が成立すると企業側からエージェントに報酬が支払われるわけですが、正直それくらいの金額が支払われるのは当然なんじゃないのかなと思うくらいの作業量は発生しているので、そこはあまり利用者側が気にしても仕方ない点だと私は考えています。転職エージェントというのはやはり企業の採用活動のアウトソーシングの一形態なのだと思います。転職エージェントからの企業の人事部門への転職も多いのが実情ですし。
転職エージェント経由じゃなきゃ、「転職時の自分の賃金がもっと上がるんじゃないの?」なんて考える人もいるようですが、冷静に考えてみてください。交渉してくれる第三者がいなければ大部分の転職者は安く買い叩かれる可能性の方が高いんじゃないでしょうか。「転職エージェント経由はお金がかかるから採用しない」なんて言ってる企業はそもそもエージェント経由でなくても転職者にお金を絶対に出さない企業ですし。
利用できるなら利用した方が良いです。